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私の場合と言うことですので普通に読み飛ばして頂いていいです(汗
ある意味自己満足みたいなものです


---きっかけ

  私は特に総務や人事をしていたと言うわけでもありません。ただのIT技術職社員です。社労士と言う意味では全く無縁な位置ですね。

 同僚が前年に社労士を受験しなければその存在も知らなかったです。残念ながら同僚は不合格でしたがその時に社労士と言うものを調べてこんなのがあるんだなぁと。惹かれたのがこの二点。
・労働基準法:会社に対して戦うのに知識がないと丸め込まれるだけなのでキチンとした知識が欲しかった(これは後に形となりました。やっていなければ分からないまま知らないまま質問もできず終わっていたでしょう。勉強してて良かった)
・年金部分:父が今年で両方年金受給者、母はすでに繰り上げ受給しているので勉強していれば細かいアドバイスとか役に立てるかなと(実際は社労士より年金アドバイザーなどもっとその部分に特化しないとキチンとしたアドバイスは難しいです)

 要するに労働、社会保険両方自分の興味のある分野があると言うことで受験してもいいなと。なんて上から目線・・・(汗 最初はあくまで軽い気持ちでした。同僚も今年再受験するし、分からないところ教えてもらえばいいなと。本当に軽い気持ちでした。

軽い気持ちで受けるんじゃない!!
一生懸命やってる人に失礼だ!!
…と言いたいところだけど、
…きっかけはどうだっていい…その事に本気を傾けられるかだと思う
やる気があっても最後まで続かない人もいるし
ちょ、それ私が言おうとしてたセリフ!
そうね、きっかけがどうだろうと、軽い気持ちだけで受かる試験じゃないだろうし結局どこまで本気になって、それを最後まで維持できるか…難しいことだけどね
うっしーにはきっとムリ
そうそう、あはは。私にはムリムリ。集中力続かないも…
ってコラァ! 何を言わせるんだっての!!

 

---受験決意
  他にITの資格の勉強をしていましたのでとりあえずそれが終わったら情報集めて教科書買って・・・って感じで考えていました。3月から始めて行こうと。・・・甘かったです。
  興味はありましたが受けても受けなくてもどっちでも的に思っていたので教科書も何も見ていない状態でした。
  その当時、派遣切りとか問題になり正社員ではありますが特定派遣の自分も他人事でない。いつ首切りに遭うか、不安、危機感を感じずにはいられませんでした。
  加えてITと言う物にも限界は感じていました。大企業であればきちんとしたキャリアパスがありそれをこなして行く事で上に・・・という感じですが中小零細の自分のところはそう言ったものも無いですし、この先5年10年先も見えない・・・バッサリ切られたり会社が無くなった場合どうなるんだろうと。そう言う不安もあり何か他分野の刃を隠し持っていたいという思いが募ってきていました。

 と、言うことで本気で受験を決め何気なく本屋で教科書を見たのですが、そこで真っ青・・・と言うか何この分厚いものは・・・という感じで。ここで初めてマズイ、絶対にこのままでは時間がないと思ってIT試験を前倒しにして(いつでも受験できるベンダー試験でしたので)、やるしかないと。そこでIT試験を終わらせて教科書を買ったのが2009/2/17。勉強地獄の始まりです。

 

---受験に当たって
とりあえず最初に絶対曲げないと決めていたのは
1:仕事はキチンとしながら
2:時間外、休日出勤なども自己都合で変えない。今までのまま

と言う事は決めていました。そして
・最低限のお金で済ませる

って言うのも決めていました。恥ずかしい話ですが稼ぎがよくありませんので・・・。

 初めに書いている通り、自分はネットワーク機器障害対応の仕事でしたので、障害が来るまでは仕事中でも勉強できましたし(とは言え、何も障害が来なくて長時間勉強できる日はほとんど無かったですが)、目的地を向かうまでの隙間時間も通勤の行き帰りのみのような普通の方よりは沢山発生していましたのでそれも利用できると言う目算もありました。
  逆に今の常駐先が来年もいられる、同じ環境が与えられる可能性はほとんどありませんでしたので、やるなら今年一発。来年は無しと言う決意で臨みました。そういう意味では元々保険など無かったわけで、逆にそれが良かったのかもしれません。始めた瞬間から追いつめられている状態でしたし。
 
  2については、全く他分野の試験を受けるので受験しますと言う自己都合で定時に上がらせてくださいなどと言うことはもちろん社会では通用しません(生活残業の面もあり時間外を減らすつもりもありませんでしたけど・・・)。そうなるといかに隙間時間を利用するかがカギになります。
  元々仕事中にITと関係ないことをやってても勉強だからと大目に見てくれていた有り難いところでしたので時間外だろうと、休日出勤だろうと必要とされれば絶対に断らないとは決めていました。
あとの休日出勤しない土日祝日はとにかく勉強。

  ハッキリ言って辛いです。いろんな誘惑があり、独学はそれを自分で律して行かないといけません。
  ただ6ヶ月で働きながら難関資格に合格とかそんな虫のいい話、本人が天才か、もしくは凡才ならいろんな物を我慢してそれに打ち込むかしかないわけで…、私は考えるまでも無く凡才の側でしたのでとにかく打ち込むしかなかったです。今思ってもそこの決意とそれを最後まで実行した努力は自分でも頑張ったなといえる部分ではあります。多分二度やれと言われても出来ません。



---試験まで
  ひたすら勉強(後述)。遊びもほとんど我慢してひたすら勉強してました。
  もう誘惑との戦いです。当然遊びたくもなりますし、この間にみんな楽しんでいるんだろうと思うと何で自分がこんなことをしてるんだろうとと思う事も何度もありました。実際現在の職業であるITには全く関係ないものですし…。
  でも、長い人生の中のたかだか半年です。しかも無駄に過してるわけではありません。ただ無意味に遊ぶよりも確実に何かが積み上がっている感覚はありました。なので遊ぶのは後でいい、その代わり試験が終わったら思い切り遊ぶぞ! と言う終わったあとのゴールを夢見てやってました。

 ちなみに・・・一緒に頑張ろうと言った同僚が今年は受けないとか言い初めて、結局願書も出さずホントに独学になってしまいました。
  逆にすべて自己責任。という意味では良かったのかもしれません。あいつがやる気出さないからこっちもつられて出なかったとかそんな逃げ道も無くなりましたし。



---試験前日

  不安に苛まれ、吐きました。逆にこれだけ不安なのはそれだけやってるからだと自分に言い聞かせ・・・ようとしたのですがもう頭もパンクして何も手につきませんでした。ボーっと音声講座を聞くだけ聞いて、疲れて寝ました。なので睡眠だけはきっちりと取れたと言ういいのか悪いのか・・・。



---試験当日

  ぐっすり寝ましたが寝覚めは最悪。不安が寝て取れるわけも無くおなかの調子も最悪でした。試験会場にたどり着いてびっくり。人多いなぁ・・・と。模試自体、全て自宅で通信模試でしたので実際の会場は初めての経験。それで余計に不安になりました。
  さらに案外みなさんじっくりと試験開始前まで教科書を開いたりして勉強してたりしてみんな努力してるんだとますます不安になったり。とりあえず自分は直前チェックシートをみたりしてのみで済ませました。
  試験中は・・・足切りの不安と胃がキリキリ言ってお腹との戦いでした。元々胃は強くない方ですので。逆に胃の痛みのおかげで眠くならずにすみましたが。ホント疲れる試験です。午前中は精神的に、午後は体力的に削られていきますし。二度とは受けたくない試験だなと改めて思いました。ストッパを3錠も使いましたよ(ホントはそんなに飲んではダメなんですけど…)。

 で、試験終了。帰りに各試験学校が選択解答の速報を配っていますのでそれをドキドキしながら見て一安心。38ありましたし。ただ択一が非常に微妙だったので、その日にがっかりはしたくないと言う思いから当日の答え合わせするかしないか迷って結局しませんでした。



---発表まで
  まず、微妙なので合格発表まで生死を知りたくない、今駄目と分かったら立ち直れないと思って見ない方向で行こうと思ったのですが・・・無理でした。正直仕事になりません。あの問題がどうとかこの問題はどうだったとか調べて一喜一憂して・・・そしてもちろん心に強く残っているのは微妙で不安な問題なわけでそれはイコール間違っている可能性が高い問題が多いわけで。ガッカリする事の方が多いんですよね。
  ですのでこのままだと逆に壊れてしまう・・・なら覚悟を決めようと次の日に解答を見ました。早いですね。一日持ちませんでした(汗

 で、自己採点結果が53。ガッツポーズしましたよ。50超えていればさすがに安泰だと思っていましたし、多少マークミスがあってもまだ3点余裕が出来ましたし。

 ただ、自己採点では38-53で確実だったのですが、不安を一つ片付ければまた新しい不安が出てくるわけで。そう、マークミスですね。もう疑心暗鬼になるとトコトンなってしまいますね。試験勉強を死ぬほどやった分、合格への渇望も大きいわけでそうなるともう不安は消せませんでした。
  特に今回、選択の労働一般で初めに正しい順序で書いていたのを逆だと思って修正。それをさらに最後やっぱりコッチだと最初のに入れ替え・・・で終わっていたはずなのですが問題用紙にメモしていたのが最初の修正した状態までだったので、もうドキドキ。最後もう一度修正した記憶はおぼろげながらあったのですが、もし変えていなかったら・・・労働一般は一択間違えているのは分かっていたのでようするにそれで足切りです。これはもう当日まで不安はつづきましたね。安心したくて何度も両親に電話して「大丈夫じゃって、ちゃんと直しとるよ」と言って貰いました(実家、広島です)。
  結局合格と言うことは最後の修正をしていたと言うことですが、労働一般は今回多くのところが救済ありと予想していましたが救済が無かったので本当に危なかったです。

 あとはマーク部分がずれていたらどうしよう、消しゴムが不十分で二重解答になっていたらどうしようなど不安を探せばキリが無いくらい。どうしてこんなにありそうも無いのが次々と頭に浮かべられるんだろうってくらいです。発表前日は眠れませんでしたよ。ボーダーライン上や救済待ちの方からしたら贅沢だ、ふざけんな! と思われるかもしれませんがやっぱり不安でしたもの。得点だけはクリアしてるので余計にそんなことで棒に振るのは! でしたし。


  で、不安に襲われてばかりいても仕方ないと言うことで何をしていたかと言えば、このサイトの文章カタカタ打ち込んだりしてました。まさに「捕らぬ狸の皮算用」的な…。落ちたら全てが無に帰すんですけどね(汗
  あとは、元々始めた動機が会社と戦える力を+両親に年金アドバイスが出来るように…でしたので、年金アドバイザー2級の勉強を開始してました。これも社労士にプラスαで意味がある資格と言う気がしていましたので不合格だったらどうしようと思いながらやっていましたけど。とりあえず仕事はもちろんですが、空きの時間に何かをしていないと自分が壊れそうでした。あの二ヶ月ちょっとは本当に長かったです。後何回金曜日を…と指折り数えていましたから。



---合格発表
  さて、相変わらず緊張に勝てない自分は前日は心拍数が上がりまくって大変でした。
  当日、もちろん金曜日は仕事でしたので朝の始業前に官報のページを更新更新更新して祈るような気持ちでチェックしてました。8:30頃更新がかかり…そして番号を見つけました。ガッツポーズって自然と出るモノなんですね。なぜか両親は番号を聞き間違えていて落ちていたと思っていたらしく、電話かけたときに「残念だったね」とかいきなり言われて困惑しましたが^^;

  記念に休み時間に官報を買って(高かった…400円位しましたよ…)、連合会のページも見てしばし余韻に浸ってました。
  次の日にはハガキ+事務指定講習申込セットが来て本当に合格したんだなぁと…

合格してからはもういい!
他人の合格に興味など無い!!
……可哀想…


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